
皆さんはギャラリーに対してどんなイメージをお持ちですか。
絨毯敷きの応接室でセレブな紳士淑女が談笑している風景?
それとも、小難しい芸術論が飛び交っている高尚な世界?
いえいえ、実際はそんな堅苦しいものではありません。
ギャラリーとは、新人から一流アーティストまでが競い合うアートの最前線であり、
これから旬を迎える一番新鮮なアートとの出合いの場なのです。
「アートは好きだけど、ギャラリーは敷居が高くてねえ」。
そう思っている人のために、気軽にギャラリーを楽しむための方法を伝授します。
その数、全8ヵ条。これらさえ押さえておけば、もう怖くはありません。
映画館やライブハウスに出かける感覚でギャラリーを楽しんでください。

誰でも最初は初心者です。まずはギャラリーに出かけましょう。「何か言われたらどうしよう」。「変なこと言ったら笑われちゃう」。そんなことはありません。案外、スタッフやアーティストさんも同じようにドキドキしているものです。ちなみにギャラリーは入場無料です。

実際、アート作品の中には難しいものもあります。でも、わからなくてもいいじゃないですか。勝手に自分流の切り口を見つければいいし、わからないこと自体を楽しめたら最高です。決まった解釈がないのがアートの長所。つまり、楽しんだ者勝ちってことです。

ギャラリーの場所や展覧会情報をこまめにチェックしましょう。情報源は、雑誌やインターネット、展覧会告知のDMハガキなどいろいろあります。もしあなたが本当に初心者なら、まずはこの「& ART」に登場するギャラリーや作家さんから始めるのも良いと思います。

通ぶったり素人ぶるのはやめましょう。相手に見透かされるだけです。素の自分が一番です。もしギャラリーにアーティストさんがいたら、思い切って話しかけましょう。作者に聞けば作品の理解がぐっと深まります。確かに勇気がいりますが、向こうもそれを待っています。
ギャラリーは美術館より小さいので、一軒だけでは物足りなさを感じる場合があります。そんな時はハシゴをしましょう。一度に何軒も回って作品を見比べられるのがギャラリー巡りの醍醐味です。出かけた先で訊ねたら、きっと最寄りのギャラリーを教えてくれます。

お気に入りのギャラリーが見つかったら、展覧会の度にコツコツ出かけましょう。スタッフと顔なじみになればどんどん情報が入るようになります。また、ギャラリーに置いてある芳名帳に名前と連絡先を書いておけば、今後の展覧会情報が送られてくるので便利です。

どうしてもウマが合わない作品と出合ったら、無理せず退散しましょう。自分の理解不足かもしれませんが、それは仕方のないことです。また、ギャラリー側が強引な売り込みをかけたり、失礼な態度を取った時も同様です。そんな所には二度と行かなくて良いです。

美術館は見るだけですが、ギャラリーでは作品を買えます(というか、それが本業です)。作品の価格は幅広く、購入しやすいものもたくさんあります。もしあなたがどうして欲しい作品と出合って、財布の中身と折り合いがつくようなら、思い切って作品を買ってみませんか。そこからあなたとアートの新しい関係が始まるのです。
文 小吹隆文
関西を拠点に活動する美術ライター。詳しくはブログ「小吹隆文 アートのこぶ〆」を参照。
http://blog.livedoor.jp/artkobujime/
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