アーティストブログリレー

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mamamilk2011_photoby_natsukoishikawa.jpg「ときのあとさき」リハーサル 2011年9月3日 [ 京都 ] 法然院 記録撮影:石川奈都子さん 


ぐんぐんのびてゆく木々の緑も雨に濡れて心地良さそう。
瑞々しいのが嬉しいこの頃ですね。
あれからいかがおすごしでしょう?


ところで、今日は演奏会を作る方々のことにふれたいと思います。
これまで mama!milkは、どれだけの場で演奏を重ねてきたことでしょう。
もう数えなくなって久しいですけれど、ひとつ言えるのが、
そのどの会も、色々な方々の手のかけられ、気持ちの込められた
一期一会の贅沢なひとときだということ。


例えばその中のひとつが、京都の法然院さんでの「ときのあとさき」。
夏の終わりと秋のはじまりのあいだの1日に、
美しい法然院さんでゆっくり演奏させていただくこの演奏会。
おかげさまで本年も開催が決まり、桜の頃に最初のミーティングをしました。


企画制作から空間演出、スタッフの采配まで担当する筆谷亮也さん、
当日、美しくて楽しいお茶の場をしつらえてくださる、graf tea salon の川西万里さん、
招待状となるリーフレットをデザインしてくださる坂田佐武郎さん。
もちろん、mama!milkの清水、生駒も参加。


昨年の記録、石川奈都子さんに撮っていただいた写真を眺めながら、
また、これまでのお客さまからいただいたご意見もふまえながら、


「今年は、どんな会をめざしましょうか」


と、思いを巡らせ、そしてただ今、9月8日のその日にむけて、それぞれ準備の真っ最中。


こうして大切に用意された機会に演奏させていただく音楽は、
まるでお茶席に入れられる花のようで。
そんな音楽を担うことに、いつも凛とした心持ちにさせられます。


mama!milkの演奏会はどれも、
こんなふうに各地の素敵な方々によって丁寧に作られたものであることが、
私たちの一番の自慢です。


今日は、ちょうど「ときのあとさき」のデザイン案が坂田さんから届いたり、
来週の横浜、東京、結城での演奏会のための新しいアレンジのリハーサルをしたり。
なんだか楽しい雨の一日です。


かしこ
祐子
mama!milk


mamamilk2011_photoby_natsukoishikawa2.jpg「ときのあとさき」準備中 2011年9月3日 [ 京都 ] 法然院 記録撮影:石川奈都子さん 


mamamilk2011_photoby_natsukoishikawa3.jpg「ときのあとさき」準備中 2011年9月3日 [ 京都 ] 法然院 記録撮影:石川奈都子さん 


mamamilk2011_photoby_natsukoishikawa4.jpg「ときのあとさき」準備完了 2011年9月3日 [ 京都 ] 法然院 記録撮影:石川奈都子さん 


mamamilk2011_photoby_natsukoishikawa5.jpg「ときのあとさき」準備完了 2011年9月3日 [ 京都 ] 法然院 記録撮影:石川奈都子さん 

街中の桜!
疎水沿いも、鴨川沿いも、みんな桜!
どうしたって浮かれずにはいられない、この頃ですね。


そして、桜の次は、いよいよ開幕する京都の映像芸術祭「MOVING 2012」。
エッジの効いた企画が百花繚乱の約3週間。
私も楽しみ。


さらにもう一つ楽しみなのが、この「MOVING」オリジナルオムニバスDVDに、
かなもりゆうこさんが「mama!milkの楽曲「Overture」にのせた映像作品」と言ってくださる、
「Alphabet of Acanthus」も、収録されていること。


mama!milkの音楽は時折、こんなふうに、
作品のサウンドトラック、背景音楽となって、
色々な場面で、私を嬉しく驚かせます。
それはまるで、映像作家さんや映画監督さんの手によって、
音楽に新しい命が吹き込まれるよう。


そして広がってゆく新しい世界をスクリーンで堪能させていただけるなんて、
こんな嬉しいことはありません。
それに。
こういう感激から、mama!milkの新しい音楽が生まれることもしばしばなんです。


映像と音楽の出会い。
素敵な作家さんたちとご一緒させていただけることは、
最高の贅沢です。
そう。今年の「MOVING」での、映像と音によるライブもとっても楽しみ。


ちょうど2年前の桜の頃にずーっと録音していたあの長編映画も、いよいよ今年公開!
この冬の大雪の日に録音したあの短編映画も、もうすぐ完成とのこと。


芽吹きの春、ですね。


かしこ
祐子
mama!milk


120414mamamilk.jpgとある映画音楽のための録音。 ヴァイオリン、チェロ、コントラバス、ピアノ、アコーディオン、オシレーター、サイレン、オルゴール、グロッケンシュピール。2012年2月29日 [ 東京 ]

mamamilk_satomikondo2007_1.jpg鍛冶屋 la forgerone さんのスツール 2007年12月22日 [ 広島 ] CAFEネコバコにて   Photo by Satomi Kondo


今年の沈丁花も、香りはじめましたね。
春の訪れは、いつも嬉しいですね。
いかがおすごしですか?


ところで今日は、アコーディオン演奏のために一番大切な道具である、椅子の職人さんにふれたいと思います。


いつも特製折りたたみ椅子をコンサートホールに持ちこんでいたという彼のピアニスト、グレン・グールドに限らず、演奏者にとって、椅子は体の一部となって演奏を支えてくれる大切な存在。


時に夢中で蛇腹を動かしてしまい、椅子から落ちたり、椅子ごと倒れたり、
果てには椅子が壊れてしまったり......。
そんな私にとっても、どんな極端な動きも受けとめてくれる包容力を備えながら、
美しいプロダクトである椅子は、たいへん心強いパートナーです。


以下に、mama!milkの音楽を支えている、特別な椅子を紹介いたします。


まず、女性鍛冶屋 la forgerone さん(広島)の椅子。
mama!milkの演奏中、私の足下をずーっと観察していた岡本友紀さん。
「こんな椅子なら、さらに自由に演奏できるはず」と、フォームにあわせて作ってくださいました。
華奢で優雅なラインですが、強靭な安定感。
いつも、しなやかな心持ちでいられます。

mamamilk_satomikondo2007_2.jpg鍛冶屋 la forgerone さんのスツール
2007年12月22日 [ 広島 ] CAFEネコバコにて   Photo by Satomi Kondo


mamamilk_2008.jpg鍛冶屋 la forgerone さんのスツール、燭台、オブジェetc
2008年6月21日 [ 東京 ] IID キャンドルナイト2008にて



次に、アンティーク家具屋 KRANKさん(福岡)の椅子。
フランスの古い椅子を溶接して、高さ、角度等、ベストになるよう、整えてくださいました。
この椅子では、特にバランスに気をつかいながら演奏。
自然に、飛行船、観覧車や、どこかはるかな物語に、心がむかいます。

mamamilk_krank.jpgKRANK さんのスツール photo by KRANK


mamamilk_krank2.jpgKRANK さんのスツール
2008年7月23日 [ 福岡 ] KRANK「mama!milk live in krank」にて


mamamilk_kosukeshimizu2011.jpgKRANK さんのスツール
2011年5月21日 [ 福岡 ] 九州大学旧工学部知能機械実習工場
九州大学創立百周年記念 九州大学総合研究博物館特別企画
「Breathing 旧工学部知能機械実習工場空間展示 オープニング・コンサート」にて
photo by kosuke shimizu



そして、最新作は、内装・特注家具、ono worksさん(東京)の椅子。
本年3月の関東ツアー「mama!milk 春の三夜」の演奏のために作ってくださいました。
シンプルな温かみと、座面の木の心地良さは、このツアーを企画してくださった方々や、ono worksさんの心意気そのもの。
この椅子とともに巡った、新しい春のはじまりの演奏会の日々は、
mama!milkの宝物です。

mamamilk_onoworks.jpgono works さんのスツール
2012年3月2日 [ つくば ] mama!milk 春の三夜:第一夜「夢と記憶、旅のはじまり @千年一日珈琲焙煎所」にて
photo by kosuke shimizu
courtesy of peacenic


では、またすぐに。

かしこ

生駒祐子
mama!milk

120214mamamilk1.jpg [ 京都 ] flowing KARASUMAのショコラポワール 2011年12月20日「Dialogue for Nude」にて


ほんの少し、春めいてきましたね。
いかがおすごしですか?
昨日沖縄で、ふわりと咲いた寒緋桜を見ました。
春の足音、嬉しいですね。


ところで、素敵なカフェやレストランでの演奏も多いmama!milk。
今日は、各会場で共演させていただくことの多い、お菓子の職人さんにふれたいと思います。


演奏会のとき、私たちも会場の雰囲気にあわせて演奏曲目を選びますが、
会場の方も「mama!milkの音楽のイメージにあわせて」と、特別なスイーツをご用意してくださることがあります。


濃密な甘さ、
懐かしい甘さ、
ほろ苦い甘さ、
優しい甘さ、
洗練された甘さ、
野性的な甘さ、 etc ......


各会場の職人さんが、腕をふるって仕上げるお菓子には、
まったく、うっとり、心とかされてしまいます。
そして、そんな夜の演奏もまた、お菓子の余韻の中に、甘く、どこまでもとけていくよう。


音楽とお菓子の世界が絡みあいながら、新しい物語を作っていく様を、
私は何度目にしてきたことでしょう。
以下に、最近のほんのいくつかを紹介いたします。
とびきりのワインや、カルバドスもぴったりな素敵な時間でした。
またいただきたいな。


かしこ
祐子
mama!milk

120214mamamilk2.jpg [ 広島 ] musimpanenのバニラのタルト 2011年12月11日「musimpanen × mama!milk 音とお菓子の甘い夜」にて


120214mamamilk3.jpg[ 沼津 ] THE BLUE WATER  2011年11月27日 「mama!milk at THE BLUE WATER」にて


120214mamamilk4.jpg[ 高松 ] umie のティラミス 2011年7月3日「mama!milk live in umie 夏の夜の夢 瀬戸内演奏会」での「夏の夜のスイーツ・テーブル」


120214mamamilk5.jpg[ 藤沢 ] sausalitoで用意してくださった、お菓子の家・鎌倉小川軒さんによるケーキ。2011年1月18日


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GUERRINI工房へ [ イタリア、カステルフィダルド ] 2006年6月16日 


お正月はいかがおすごしでしたか?
私は、初めて初日の出を拝んで、はれやかに再出発、という気分。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


2012年がはじまりましたね。
mama!milkも、木屋町のバー「DJANGO」ではじめての演奏させていただいてから、はや約15年。
これまで色々な場での演奏や、アルバム発表を重ねてきて思うのは、
「mama!milkの音楽は、皆様と一緒に作っている。」
ということ。ですから、今年は、一緒に音楽を作っている方々にふれてみたいと思います。


まずは、楽器の職人さんのこと。
私のアコーディオンは、イタリア、カステルフィダルドの小さな工房「GUERRINI(ゲリーニ)」で、25年くらい前に作られました。
お褒めいただく蛇腹の色は、主宰のゲリーニさんこだわりの艶やかな赤色。
2006年夏に、初めて工房におうかがいしました。
ゲリーニさんや、工房の方々とすごした数日間 ...
アドリア海を眺めながら聞く色々なお話や、教えてもらったこと(海の幸やワインの美味しさも)は、今も私の宝物です。
それからゲリーニさんは亡くなられてしまいましたけれど、
今は、東京のトンボ楽器さんや、大阪のNENEROROアコーディオン・リペア・サービスさんにも、
しっかり支えていただいているので、安心です。


職人さんあっての演奏家。
GUERRINIのこの楽器に巡り会えたことも、
素敵な職人さんたちに頼れることも、
幸運なこと。


2011年にトンボ楽器さんにオーバーホールしていただいた、私のアコーディオン。
リードもこなれ、ボディも枯れて、いよいよとっても良い状態になってきているとのこと。
嬉しいな。


本年、より良い演奏ができますよう。
どうぞよろしくお願いいたします。


かしこ
祐子
mama!milk


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ゲリーニ工房にて楽器のメンテナンスしていただいています。 [ カステルフィダルド ] 2006年6月16日 


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さらにメンテナンスしていただいています。 [ カステルフィダルド ] 2006年6月16日 


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メンテナンス無事終了。ゲリーニさんと一緒に。 [ カステルフィダルド ] 2006年6月18日 


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そして、Media Cultureにて演奏。 @ [ ベネツィア ] 2006年6月20日 


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NENEROROの岡田さんと、ヴィンテージアコーディオンと。 [ 大阪 ] 2011年12月24日 


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そして、NENERORO主催イベント「accordo accordo! vol. 1 パンとワインとイブの蝋燭」にて演奏。 [ 大阪 ] 2011年12月24日 

いよいよの年の瀬へ、
日ごと華やいでいくこの頃ですね。
寒くなってきましたけれど、風邪などひかれていませんか?


あれから、北九州「西日本工業倶楽部」、熊本「NINi」、鹿児島「かねじょう」、
東京「THE GLOBE」、千葉「DIC川村記念美術館」、沼津「THE BLUE WATER」、
岡山「サウダーヂな夜」、広島「musimpanen」 へと、行ってきましたよ。
広島ではじまった展覧会「フラジャイル室内楽団」にも。


どの街のどの夜も、まさに百花繚乱。
こんなにも彩り豊かに花ひらいている、日本各地の文化。
奥深くて、美しくて、嬉しいですね。


ところで、2011年はいかがでしたか?


今年は、激しい衝動に突き動かされて「mama!milk / Nude」が、
そして、夢中で笑いたくなって「yuko ikoma / フラジャイル室内楽団のための組曲」が、
生まれてしまいました。
私たちの奏でるささやかな音楽ですら、社会を映す鏡だと知って驚きました。


どんなに海や土が汚れていっても、
結局はその中で、笑ったり、泣いたり、努力してみたりするしか無い私たち。
2012年はどんな年になるのでしょうね。


そう、この5年間で6枚のアルバムを発表させていただきました。
思えば本当にありがたいこと。
皆々様、とってもたくさん、ありがとうございます。


2012年はアルバム制作はちょっとお休み。
そのかわり、まだ見ぬ街も旅したり、新しいプロジェクトのスタートを切る予定。
是非、また、色々ご一緒しましょうね。


では、素敵な年の瀬でありますよう。
うんとあたたかくおすごしくださいね。


かしこ
祐子
mama!milk

111215yukoikoma.jpg

[京都] 来週12月20日の、flowing KARASUMAでのコンサートのためのリハーサル中。
とってもよい感じ。コントラバス 清水恒輔さん、トロンボーン 井登友一さん。
2011年12月15日 photo by yuko ikoma

真っ赤なもみじが、きれいですね。
朝晩も随分冷え込むようになりましたけれど、おかわりなくおすごしですか?


おかげさまで mama!milkは、ひきつづき秋の演奏旅行中です。
松江「清光院下ギャラリー」、鳥取「MOBS FELLAS」、福山「名曲喫茶アンズ」。
大阪の木鳥Worksさんの展覧会や、Pug27さんの10周年パーティ、
福岡の「cafe dining bar 7」や、「SIGEKIBA」での玉川祐治さん、峯崎由紀子さん、田中信也さんの展覧会、zerokichiさんとの共演 . . . . .


新しい出会いに乾杯したり、
久々の再会に乾杯したり、
毎晩、嬉しい乾杯をしています。


そんなこの秋に感じるのは、
こうして出会う方々の、それぞれにずっと積み重ねてこられたであろうもの。
そして、積み重ねてこられたであろうものから自然と立ちのぼる、色香のようなもの。


そんないろんな方々の色香に包まれながら、
mama!milk、のびのびと演奏させていただいています。
幸せです。


皆々様に、敬意をこめて、乾杯。


今月もちょっと寄稿が遅れました。
ただ今九州ツアー真っ最中。
今から、北九州、熊本、鹿児島と巡ってから、京都に戻ります。

本当に素敵な人たちばかり。
次は是非、ご一緒しましょうね。


かしこ

祐子

mama!milk

追伸:そう。私のソロアルバム「yuko ikoma / Suite for Fragile Chamber Orchestra」も11月11日に無事発売されました。
お力添え、ありがとうございました!

写真は、昨日。福岡のアンティーク家具屋さん「KRANK」にて、「シティ情報ふくおか」さん新春1月発売号の取材風景。
「福岡とmama!milk」のお話中。
ここKRANKでの音楽会「クランク・ドゥ・メルクルディ」(空間演出:KRANK+果実酒:coffon+音楽:mama!milk)も、私たちの宝物。

yukoikoma111117.jpg

[福岡] KRANKの藤井健一郎さん、mama!milk 清水恒輔さん、赤星淳一さん、シティ情報ふくおかの里中ひとみさん。
2011年11月16日 photo by yuko ikoma


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