アーティストブログリレー

ARTIST BLOG RELAY

こんばんわ、宮永です。


先週末に東京のいくつかの展覧会に行ってきました。僕も展示させて頂いたgallery αMでの林加奈子さんの個展、森美術館でのイ・ブル展とMAM projectのホー・ツーニェン展(どちらかというとこちらがメインのつもりで)、そして東京都写真美術館でやっていた恵比寿映像祭、G/P gallery、MEMなどです。


自身がMOVINGに関わっている事もありますし、最近映像作品、インスタレーションをしっかりインプットできていなかったので、重い腰をあげて強行日程で。せっかくなので美術館展示(映像の)の2つの感想を述べようかと思います。海外の表現と言う視点で見たので、外国の作家の作品についてが主になりますが。


・MAM プロジェクト016: ホー・ツーニェン
http://www.mori.art.museum/contents/mamproject/project016/index.html


メインの作品として展示されている「未知なる雲」と言う作品の4チャンネルバージョンには素直に圧倒されました。
もともとはシングルチャンネルのビデオ作品だったそうで、僕はそれを見れていないのですが、おそらくあるビルの各フロアーで同時進行的に起こっている出来事(個々が小さなストーリーとして存在している)を再構成することで、「ある一つの物語」と言う感覚に疑問符を突きつける、と言う類いの作品だったのかなと思いました。


建築それ自体と、撮影システムそのものを明示する終わり方と、冒頭と最後に出てくる、16:9画面のフレームを模したと思われるものを介してのループ構造の暗示(かな?)が、なんというか小憎らしかった。ただもうちょっと良く見ると、映像内で見せたそれら自体も、見せたいイメージを作る為に用意された虚構なのかもしれないと言うところが、ミソなのかな、、とちょっと思いました。


で、そのシングルチャンネルのものが4チャンネル(音声は10チャンネルも有るそうです)に再編集されたものが提示されていました。シングルチャンネル版での個々のシーン(カットの集合)がカットに分解され、同時に4方向の壁にプロジェクションされていた。この展示方法では、画面は3つまでは同時に見る事ができるけれども、もう1つはどうしても物理的に見る事ができない、と言う状態が生じます。また作品内の時間が圧縮されているとも言えます。これはシングルチャンネルの方の映像の構造を見てみないと、なんとも言えないですが。


とにかく、鑑賞者は映像の美しさや音響の良さに酔いしれようとしても、見えない1画面が気になってキョロキョロしてしまうか、あきらめて見れる範囲の画面に集中するか、、、と言った具合に作品に対する態度の決定を迫られるところがありました。「映像のフィジカル」とは恵比寿映像祭の方のテーマですが、ここでもそれを強く感じさせられる結果になりました。


・ 恵比寿映像祭
http://www.yebizo.com/
最終日に駆け込んだので残念ながら上映プログラムは見れずでしたが、とてもためになる展示ばかりでした。基本的にビデオ(フィルム)とカメラの関係性を考えさせられるものが多く、僕が片足を突っ込んでいるモーショングラフィックスはあまり無かったのは、少し残念ではありましたが、、それはまあ、僕の個人的な話なので。。


初っぱなのマライケ・ファン・ヴァルメルダム(Marijke van WARMERDAM)は、パネルの両面を使ったインスタレーションでした。インスタレーション構造自体はどうしてもビル・ヴィオラを想起させるのですが(言ってもしかたが無い事だと思いますが)、両面プロジェクションの扱い方は全然違うと思いました。2面性を神話的な意味に回収するのではなく、画角の違いや被写体に対する距離の違い、カメラワークの違いが示されるところが面白かった。


ユェン・グァンミン(YUAN Goang-ming)の<消えゆく風景・通過II>は、最初は1つの横長の画面を3つに分割しているのかなと思いましたが、どうもよく見ると3つの画角の違うカメラを一つのクレーンの先につけて移動撮影をしている様な印象でした。3つの画面の境界と言うか、隙間にメンタルな意味を見いだすと言う以上に、3つのカメラの眼の現実の捉え方の違いが示されているところが興味深かったです。眼の数、画角の数だけ現実が生まれるとも言えるし、逆に映像体験に現実は無いと言う事も考えられる。カメラ自体を主体として捉えるかどうかによって、フィジカルかそうでないかが逆転してしまう様な作品だと思いました。


もっと書きたいのですが、長くなりそうなのでさらりと。ヨハン・ルーフ(Johan LURF)の作品は本当に実験映像の正当と言う感じ。実験映像に正当も何もないかもしれませんが。上映画面の中にMacのウィンドウの1部(こういうの↓)が含まれていたのは、何かのミスだったのか、技術的な問題でそうなったのか、敢えてなのかが気になりました。敢えてだったら凄くキュンとするなと。マニアックな視点ですいません、、。

スクリーンショット(2012-02-28 17.32.34).jpg


サラ・モリス(Sarah MORRIS)は、ちょっと建築や時代背景への勉強不足、なにより英語の速読力の無さのせいで、なんともコメントが出来ないです。映像の中に建築の契約書が出てきたりしていたのですが、その文章を読み取りきれなかったので、勉強をしないと、、。映像の構成にコヤニスカッティと近いものを感じた、と言うくらいしか言えないのが残念です。精進。


全般的に海外の作品は、もちろん相当にクオリティーの高いものが日本まで運ばれてくるからと言う面もあるでしょうが、1つの作品を作るための体制がしっかりしていると感じました。全てでは無いでしょうが、作家がいて、カメラマンやオペレーターがいて、技術者のサポートのもとに作品が作られている印象が強いです。作品が社会的なものとして立ち上がるために必要な事の1つに、そう言う体制があるのかなと考えさせられました。


海外勢ばかりの感想になってしまいましたが、林さんがtwitterで大木裕之さんの展示や上映について、「切実だった」とおっしゃっておられたのも気になりました。順路的には一番最後、トリの部分で大木さんのインスタレーションが展示されていました。名刺やレシート等、とてもパーソナルな感覚を呼び覚ますものが、映像が内部に投影された「庵」と共に展示されていて、他の作品のプレゼンのされ方とは対照的。この作品を順路のトリに持ってきた展示側の意図を考えてしまいます。


映像ってなんでしょうね。

2月22日はにゃんにゃんにゃんの日だそうで。
にゃんにゃんだなんて・・・いやらしいっ!
いや、猫の日だそうです。


22日が僕の担当日なのですが、遅れてまっせ!Antennaさん!
ということで、そんなかわいい日に野郎のブログが続いてすいません。


さて、逃げる月こと2月。皆様お忙しいでしょうか?
僕は特に大きな予定等は無かったのですが、あれよあれよと細かいことで忙しく、月が逃げていっております。
ちなみにその忙しさのひとつにこのブログリレーも含まれます。
まあ、ブログで飯食ってるわけではないので、ブログはおやつに含まれますかね?


そんなブログリレー、今回がたしか25回目。丸2年過ぎたということになります。


で、2年目は僕個人が買ったりいただいたりした作家さんの作品紹介という形で書いてきましたが、とりあえずこのシリーズも1年やったので、今回が最終回です。
よく考えたら、丸1年ローテなら先月が最終回にせな計算合わんのですが、すっかり勘違いしてました。というわけで、おまけのひと月で最終回とします。
じゃ、最終回はドーンと、いままでで1番高額を出したものにしましょうかー!
・・・ってもまあ、世界のコレクターから言わせればミジンコみたいな額かと思いますが。


ということで、最終回も仏様!
今月の作品:


hasuiwao1.JPG


亀谷彩 作「蓮の窟」
(みなさん、ここの部分を「美の巨人たち」の小林薫風に読んでいただいてますかー?)


ん?この熟れ過ぎたトマトみたいなオブジェのどこが仏?
あ、すいません。これをパカッと開けますると。


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このように、中から涅槃なお釈迦様。
そして、付属のアダプター(?)と付けますると、安らかな涅槃に蓮のような屋根がつきます。


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こちらはサイズがちょうど手のひらに収まるくらいで、後ろに映っております木箱に入れますると、持ち運びができるという仕掛け。
要するに携帯釈迦涅槃像、ということですな。


作者の亀谷さんは漆を用いて造形される作家さん。
この作品も木彫に漆をほどこしてあります。
制作年はおそらく2006〜2007年くらい。
最初、購入したのは自分の為でなく、母親にプレゼントする為でした。


プレゼントに美術作品を買ったのは初めてでしたが、2007年、母親は癌で他界いたしました。
入院してすぐにかなり厳しい容態だったことが判明し、結局入院半年ほどで亡くなったのですが、その際、病室に置いたら気分が休まるんじゃないかと思い、購入した次第です。


しかし、入院中に一度外出許可が出て、半日ほど母が家に帰ってきた際に手渡したのですが、母は病室には持ち帰らず、家の窓際に置いて行きました。
また帰ってくる時に・・・ということだったんでしょうか。
残念ながら、母が生前、家に帰ったのはその時が最後となりました。


母は看護士として働きながら、家事もこなし、早々とリタイヤした父と馬鹿息子2人&娘を育て、定年後は嘱託職員として働きながら、コツコツ貯めたお金で念願の家庭菜園をするために滋賀県に畑付きの小さな家を買い、老後はそこで土いじりするのが夢で、2007年の3月にようやく嘱託も辞めてその生活を始める・・・矢先の入院となり、その夢は寸前で叶いませんでした。


そんな母が入院する前、退職祝いとして何かプレゼントでもしよか?と妹と話しながら、母親に「何が欲しい?」と聞いたことがあります。
すると母は「孫が欲しい・・・」
僕も妹も、「・・・・。」となってうなだれるだけでした。
情けない話、息子&娘たちにとって、それが最も難しい贈り物でした。
残念ながら現在もその贈り物は贈れてない次第であります。
母親にしたら「子供3人も産んだのに!孫ゼロかよっ!」てな感じでしょうな。申し訳ない・・・。


僕はそんなトホホな息子たちの内の1人なんですが、母は美大への進学(しかも結果、金かかる私立しか受からず)や不安定な美術作家活動に関して、あまり応援はしてなかったですが、反対もされませんでした。それは本当に感謝しております。


で、結局この涅槃仏様も現在そのトホホな男の部屋にあるという次第であります。
・・・ってなんだか湿っぽい話になってしまいすいませんです。

_______


そんな感じで、僕のブログリレー過去のラインナップを振り返ってみると「仏」と「寝そべりもの」の多いコレクションとなってますな。
母の他界後、急に仏壇にむかい熱心に拝みだしたのは父ですが、僕の方は基本、無神論者でして、まあ家族付き合いということで毎日拝んでいるものの、「それと美術はまた別腹」という感じです。
ただ、何かしら信仰の対象をこっちで勝手に設定してるのかしら?
「鏡よ鏡よ鏡さん〜」状態?
ちなみに「寝そべりもの」が好きなのは単純に寝そべるのが好きだから、だと思います。


さて、他にも紹介したい作品もあるのですが、冒頭に書いたとおり、「俺コレ」シリーズはこれで終わり。
いや、結構作家さんに許可取ったりとか、そこそこ面倒くさいのですよ。


てなわけで、来月から新シリーズ・・・まあ、もっとだらしない感じのブログになるかも・・・ですが、引き続きよろしくお願いします。

どうもこんにちは、Antennaの市村です。
乗っている車はいすゞのビッグホーンです(いまさらです。)


先月は木内さんが、まさかのわっしょいで、感激でした。
いつも木内さんのブログがさすがな感じで、
そうそうバトンが渡せる訳もなく、だからこそ感無量でしたね。
ついタイトルにまで木内さんのお名前を、、すみません!!


さー今月はどんなバトンが渡せるかな。。


と、考えたところで、そんなん簡単にできないので、あきらめます。


えーと、六本木アートナイトが開催されます!
昨年は震災などの影響で中止になりましたが、今年は開催されることになりました。
僕たちも今年のアートナイトに参加することになりましたー!
img_main.jpeg
僕たちにとっては足掛け二年に渡るプロジェクトになってしまいました。
どんな感じになるんでしょうか。
今から楽しみですねー。

会期は3月の24日、25日です。
うっかりその日に東京にいる方、ぜひ六本木に遊びにいらしてくださいね!
そして一緒にわっしょいしましょう!


ちなみにAntennaの作品はミッドタウン辺りにあると思います。
アートナイトのこと、内容などはこちら→http://www.roppongiartnight.com/


さあこれで、みなさんの3月の予定が一つ決まりましたね。
そういえば当日は六本木周辺の宿泊施設が軒並み満室になるそうです。
ご予約はお早めに!


話は変わります、たまに僕の家のことを書いていますが、滋賀県の山の方なので京都より雪が降ります。
先日降った雪は、気温が低かったようで雪の結晶の形のまましんしんと、
降り積もっていきました。


こんなにはっきりと雪の結晶を見たのいつ以来かな、
見つけて一人で嬉しくなってしまいました。
寒かったです。
_MG_8084.JPG


さて、春が近づいているような、そんな気配も少しずつ感じるようになってきました。
でもまだまだ寒いですからね、あったかくしてください。
そして自分の手の届く周囲の人を大切にして下さい。


ではではまた次回、まだなんにも考えてないですが、お会いしましょうー。


市村恵介

お知らせをいくつか。



2/27-3/17に大阪・難波のギャラリーほそかわで開催の展覧会「かなもりゆうこ展 Memoriea--メモリア」。
くわしくはこちらで。


今回は先にパフォーマンスを作ることを始めて、そのプロセスで映像を撮ったりの感じ。空気感な映像、になるかな?(これから編集〜)
そして今回は微細な手作業をいろいろしたりです。素材は新しいものを入手せず必ず保存していたものを使おうという感じ。。。
どんな風になるかな? 軽やかに見れるものになるといいな、と。
3/17の最終日にささやかなパフォーマンスを予定しています。タイトルは「失われた島への到着の仕方」。
制作に入って、なにやらやっているうちに、数年の機が熟してポーのエッセンスも注入されたようです。
なんだかよく分りませんよね? まだまだ作業中なので、ごにょごにょ。
ということでどうぞお楽しみに。



子どのも本の岩崎書店から3/5発刊予定。
 『こんにちは美術』(文と構成:福永信)
 第1巻〈めくってたんけん! いろんな絵の巻〉
 第2巻〈めくってたんけん! ふしぎな彫刻と写真の巻〉
 第3巻〈めくってたんけん! いますぐあえる作品たちの巻〉
著者は小説家の福永信さん、わたしの作品も2巻に載っています。とても昔の作品でいろいろたずね歩いて収集した子どのも古着で出来た家の形の作品「明日の家」というもの。
この本は学校の図書館などに配本されるため、通常の書店には置いてないそうですが京都のアート系の本屋さんのいくつかにはしばらく置いているかもしれませんよ。


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本に載っているのとは別の写真ですが、その作品。
(違う場所で展示した形違いの「明日の家」/広島市現代美術館での展示「アート・スウィート・ホーム こどものための美術展」出展分/1999年 W180×D180×H240センチ 木材、子供の古着、古い窓)


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追伸〜12月のブログで言っていた『INVITATION from Spike Jonze』は、期待通りの素敵なムービーたちでした。



しかし、もうちょっと寒さガマン、、、。
のりきれ冬2012!
みなさまも暖かくしてお過ごし下さい。

120214mamamilk1.jpg [ 京都 ] flowing KARASUMAのショコラポワール 2011年12月20日「Dialogue for Nude」にて


ほんの少し、春めいてきましたね。
いかがおすごしですか?
昨日沖縄で、ふわりと咲いた寒緋桜を見ました。
春の足音、嬉しいですね。


ところで、素敵なカフェやレストランでの演奏も多いmama!milk。
今日は、各会場で共演させていただくことの多い、お菓子の職人さんにふれたいと思います。


演奏会のとき、私たちも会場の雰囲気にあわせて演奏曲目を選びますが、
会場の方も「mama!milkの音楽のイメージにあわせて」と、特別なスイーツをご用意してくださることがあります。


濃密な甘さ、
懐かしい甘さ、
ほろ苦い甘さ、
優しい甘さ、
洗練された甘さ、
野性的な甘さ、 etc ......


各会場の職人さんが、腕をふるって仕上げるお菓子には、
まったく、うっとり、心とかされてしまいます。
そして、そんな夜の演奏もまた、お菓子の余韻の中に、甘く、どこまでもとけていくよう。


音楽とお菓子の世界が絡みあいながら、新しい物語を作っていく様を、
私は何度目にしてきたことでしょう。
以下に、最近のほんのいくつかを紹介いたします。
とびきりのワインや、カルバドスもぴったりな素敵な時間でした。
またいただきたいな。


かしこ
祐子
mama!milk

120214mamamilk2.jpg [ 広島 ] musimpanenのバニラのタルト 2011年12月11日「musimpanen × mama!milk 音とお菓子の甘い夜」にて


120214mamamilk3.jpg[ 沼津 ] THE BLUE WATER  2011年11月27日 「mama!milk at THE BLUE WATER」にて


120214mamamilk4.jpg[ 高松 ] umie のティラミス 2011年7月3日「mama!milk live in umie 夏の夜の夢 瀬戸内演奏会」での「夏の夜のスイーツ・テーブル」


120214mamamilk5.jpg[ 藤沢 ] sausalitoで用意してくださった、お菓子の家・鎌倉小川軒さんによるケーキ。2011年1月18日


先日、知人からメールがあって1月22日の私のブログ(&アートの方じゃないやつ)を読んで、「お能を見てみようかな」と思ったとありました。
※22日の日記http://blogs.dion.ne.jp/nihongajack/archives/2012-01-1.html
なんだか嬉しい反面、ちょっとだけ複雑な気持ちになりました。
もともとお能の専門家でもなく、そんなにお能のことを知らない自分が「能の普及をしよう」なんておこがましい気持ちは全くないのですが、それとは全く別のことなんです。

なんの予備知識もなしにひょこっと見に行かれたら、お能を嫌いになってしまうわないかなー、って少し思ってしまったんです。

ここでこんなことを書くとお能の普及に勤めている能楽関係者の方からお叱りを受けてしまうかもしれませんが、それでもやっぱり基本的にお能って分かりにくいものだと思うんです。
足利義満が世阿弥のパトロンとなることで急速に発展したお能は、その始まりから庶民には分かりやすいものではなかったんだと思われます(※世阿弥の「能」成立以前の田楽、散楽の時代はまた別)。当時の権力者はまた、一流の文化人でもありましたので(今の権力者が文化人ではないとは言ってないですよ・・)、その一流文化人を納得させる内容と形式をもった演劇としてお能は発展しました。その後も数々の権力者に庇護されてきましたし、江戸時代には幕府の式楽(公式の音楽、演劇)でしたので、その傾向はより強まったのだと思われます。
能のストーリーには能が成立した室町時代よりさらに前の古典文学がベースとなっているものが数多くあります。また謡(台詞と歌詞)の中には古典の漢詩や和歌や仏教用語を引用した箇所が随所に見られます。当時の文化人にとってはどれも基礎的な教養だったものですが、現代に生きる一般庶民の私たちには少し縁遠いものばかりですよね。

もちろんそんな知識は全くなくても楽しめる(場合もある)と能楽関係者の方は強くおっしゃいますし、実際私も全く知識のないときになんとなく能を楽しんでいました(今でも自分にたいして知識や教養があるわけではないですが・・)。
でも、それってたまたま運のいい出会いだったのかも、って思うんですよね、自分も初めて見たとき「意味が分かんないから、もう見なくていいや」ってなってたかもしれないんで、そういう意味では自分は相性が良かったのかなって思います。

自分のブログが良い出会いに繋がっていればいいんですが。
メールを下さった方が見に行かれた後に「お能って案外面白いなー」って思ってもらえることを願ってます。

写真は先日描き終わった屏風作品の骨描(コツガキ※下描きの線描)です。「羽衣」を題材にしてます。
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花粉の季節になってきましたね。鼻がムズムズします。


さて、1日遅れの更新ですが、昨日Antenna Mediaにて、MOVINGプレ企画"MOVING Talk vol.0"を行ないました。会場の都合上、人数制限させて頂きましたが、多くの方にご来場頂きました。ありがとうございました。
また、ゲストスピーカーの澤隆志(映像作家、キュレーター)さん、原智治(京都市文化芸術企画課)さん、並びにAntenna Mediaの皆様、関係者の皆様にお礼申し上げます。


トークのプログラムは、イントロダクションとして「MOVING 2012」の説明。
続いてトーク第1部 を「アバウト・アートイベント - 京都でアートイベントを行うこと」第2部を「アバウト・ムービングイメージ - 今、映像の可能性とは」をテーマにトークを行ないました。


第1部のゲストには京都市文化芸術企画課の原智治さんをお招きし、行政側の芸術家を支える取り組みや、京都市民の文化に対する意識調査についてなど、とても興味深いお話を伺う事が出来ました。グラフや数値で表すとほんと解りやすいなとしみじみ思っていました。


第2部のゲストは2001年~2010年まで映像アートの国内巡回上映展「イメージフォーラム・フェスティバル」のプログラムディレクターをつとめた澤隆志さんをお招きし、イメージフォーラムが出来た経緯や、最近の映像作品の傾向、またこれからどういった作品が出てくるかといった将来の展望などお話を伺う事が出来ました。


今回のプレ企画を行なって一番驚いたのが、京都シネマのカレッジウィークに関わっている学生に司会者が話をふったときに、とてもしっかりとした口調で話していたことです。
しかも1〜2回生と言うんだからほんと凄い。
未だに人前で話すのが苦手なのでなんとも恥ずかしかったです(汗)


懇談会は「geco-ya食堂」の美味しい料理を頂きながら、色々な方とお話させて頂き、
とても有意義な時間でした。


その後、委員会メンバーと澤さんで、プチ二次会をしました。澤さんとは学生のときからの知り合いなので、なんかちょっと恩師の方を迎えた感じがしました(笑)


映像芸術祭まで後2ヶ月ちょっと。これからが本番なので気合いを入れて行きます!!


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