
新居浜へ
先週の土曜日に、地元の愛媛県新居浜市で、愛知での個展に使用する廃棄物を譲っていただくための交渉をしてきました。
僕は高校生のときまで、昭和4年頃に建設された「山田社宅」という住友の社宅に住んでいたのですが、
今回廃棄物を譲っていただくことになったのは、その社宅の近くの山の上に処分場を所有している、
大正リメイクという、産業廃棄物処理業者です。
担当者の方が本当にいい人で、かなりスムースに話が進みました。
大正リメイクは解体工事も行っている会社なので瓦礫が多く、処分場には解体現場などから運ばれてきたままの瓦礫と、
粉砕された瓦礫が積み上がって2つの山ができていました(粉砕された瓦礫は、再利用されます)。
現代の処理業では、収集された廃棄物を廃プラ、鉄くず、木くずなどに分類し、再利用するという
効率的な循環ができています。
近年鉄が高騰しているため、鉄くずは貴重ですし、ガラスは、ガラスの制作工程で、
古いガラスの破片を混ぜたほうが、一から新しいガラスを作るよりも強くなるそうです。
そう考えると、前世紀と違い、「廃棄物=不要で捨てられるもの」という図式自体成り立たなくなっているのだと思います。
さて、今回展示場所は愛知ですが、廃棄物は地元愛媛で調達したものを使用します。
倉敷の展示までは、「廃棄物によって現地の歴史性に触れることができれば」ということも考えていたのですが、
社会性の面ではその方法に可能性を感じるものの、
この方法を続けていくことで誠実さにおいての矛盾が生じる危険性を感じました。
そこで、一度割り切って思い切り実感に頼って制作してみようと思い、今回は地元の廃棄物を使用することにしました。
自分が望む方向へ進んでいくためには、自分の実感を追求するだけではいけないことは認識しています。
これらの比重は経験を積むことで変化していくのだと思います。
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