
指先から銀河
夜の海に夜光虫を見に行った。
とろりと暗い海に漂う光の粒を見ていたら、
まるで星空を眺めているかの錯覚を覚えた。
足下に広がる宇宙。
刺激に反応して発光する夜光虫。
石を投げると光の輪で、波打ち際には砕ける光が。
落ちてた傘で水面をなぞると海の中にきらめきが走り、
まるで指先から銀河。
空を見上げるではなく、覗き込むという感覚がとても面白くて
前に飛行機の上から海を見ながら似た事を思ったのを思い出した。
休暇が終わりウィーンへ帰る飛行機の中。
海の青は空の青を映しているのだとしたら
私が今見下ろしているこの海の色は空の色だということにもなる
じゃあ私はいま眼下に空を見ているといっても間違いじゃないよね?
そんなことをただただぼんやりと考えていた。
(そういえばあのときわたしは泣いていたのかもしれない)
空も海も気持ちまで吸い込まれそうになって困る。
ただし、それが嫌いではないのだけれど。
いろいろなものが姿を映し合って存在してんだよなあ、とか
世界は私をうつす鏡で
私は世界をうつす鏡で
さてと。
「指先から銀河」9月3日から京都で個展します。
ホワイトキューブな展示空間を飛び出しての展覧会。
まだ展示してみてないからなんとも言えないけど、
私はどうもそっちが性に合ってるかもしれないなあ。
ふらりと遊びにきてください。

http://www.andart.jp/mt/mt-tb.cgi/364