
瀬戸内国際芸術祭2010

毎日暑いですね。
そんな中、先日友人と「瀬戸内国際芸術祭2010」に行ってきました。おかげでかなり日焼けしてしまいました。今回は、その瀬戸内珍道中について少し書こうと思います。
友人の運転するクルマで2泊の予定で行ったのですが、さすがにすべてを見ることはできず、僕らが行けたのは比較的い大きな島(直島、豊島、小豆島)と、高松です。
まず夜に三宮からフェリーに乗り、早朝に高松に着きました。朝早くからやっているうどん屋で朝食をとったり、高松港近辺を散策しました。安いしうまい、讃岐の人は、ファーストフード店のような感覚で、朝食にうどん屋を利用するみたいです。ちなみに、直島へ向かうフェリーの時間までだいぶあったので、友人の希望により、うどん屋を3軒ハシゴしました。
フェリー出発の時間になり、直島に向かいました。ちなみに直島を訪れるのは、なんやかんやで今回が5回目です。でも来るたびに作品が増えていたり、店が増えていたりと、島の様子がちょっとずつ変わってきています。初めて訪れた時は、今ほど飲食店もなく、観光客も少なかったのに、今やコンビニもできているとは。。。
地中美術館は、入館料を作品数で単純に割ったらエラいことになりますが、1つ1つの作品空間が非常に贅沢で、さほど高い印象がないのはすごいと思います。ただ今回は、芸術祭全体のフリーパスでまわったのですが。
最近できたという李禹煥美術館、ここでも作品と建築の一体感が考えられており、かなり贅沢な展示空間になっていました。
ベネッセハウスミュージアムや家プロジェクトも見応えがあります。家プロジェクトでいちばん印象的なのはタレルの「南寺」でしょうか。これは、何度体験してもまず「不安」になってしまいます。そして、その後の「安堵感+感動」。まだ未体験のひとは是非。
なんにしても直島は、これだけの面積にこれだけの内容の作品展示があるという密度はすごいです。一般的に芸術は「日常のオプション」程度にしか存在していないような感じなのに、ここでは芸術が中心に存在している(ように感じる)のです。
大竹伸朗さんの「I♥湯」で、昨夜のフェリーからの疲れを癒したあとは、宿で早くに眠ってしまいました。
翌日は、豊島にまず向かいました。ここは直島とは異なり、観光客を意識したような店は、港付近にいくつかある程度で、島全体がアートアートしていないぶん、作品の存在がより新鮮に感じると思いました。直島の家プロジェクトのように、建物全体を「リフォーム」する感じではなくて、もともとの生活感というか人の気配みたいなのが残っている空間が多く、そういう点も楽しめます。
ただ、豊島美術館が建設中だったりと、この島もどんどん開発されていくのかな、という気もします。
豊島を一回りしたあとは、小豆島へ。小豆島は比較的広いのですが、作品のある場所はだいたい集中しているので、予定より早くに小豆島の作品を見終えることができました。
全体を通していちばん強く感じたのは、「作品の存在感」です。
今回の芸術祭や、越後妻有みたいな作品のあり方は、生活の中、あるいは隣りくらいに作品がある感じがして、観に行く人間としては単純にとても面白いです。一般的なハコとしての美術館とは違って、日常から隔離されていない感じもしますし、逆にむしろ僕らの日常からは隔離されているような気もしますし。ただ、たとえば山奥の田んぼの中に、ドーンと作品があって、その違和感みたいなもののとなりで普通に農作業をする人がいる、という状況がとても興味深かったりします。
また豊島で見た、廃棄物処理場のようないわゆる「陰」の部分もあったり、人間の歩みは決して美しい物だけを残すわけではない、ということも感じました。「豊島」という島の名前もただの偶然とは思えない、豊かさとは?ということについて少し考えさせられました。
さて、最後になりましたが、直島の宿で出会った「旅人」の方、またどこかでお会いできたらいいですね。
それではまた来月。
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