
最近の活動と活動予定
WANDERING PARTY 「total eclipse トータル・エクリプス 」 前回横浜美術館まで見に行きました。僕からも推薦します。
作品の紹介文に「呪術的」と書かれていますが、そう呼ぶにふさわしい会話のリズムと、自嘲的な視点を感じさせる演出が素晴らしく、
エンターテイメント性の強い演劇にうんざりしていた人や、難解過ぎる演劇を受け付けないと思っていた人など、
今まで演劇に疎遠だった人でも楽しめることを保障します。山本麻貴さんの男前な演技にも注目です。
さて、自分の展示も迫っています。9月に元自宅の貸家にて展示をします。
5回目にして最後の貸家展示になります。恐らく案内は200~300くらいしか送りませんので、ご希望の方は中本までご連絡下さい。
通常のギャラリーのような設備が整っていなかったですが、この場所での制作は、
「準備期間などの制約がない状態で作業ができること」が、いかに重要かを再認識する機会となりました。
僕の作品は現場で作り上げた後、「その場で作品が成立するがどうか」という判断をするので、特に重要と感じるのだと思います。
またある程度個性のある空間で、何度も展示をすることは、空間の作り方のバリエーションの習作にもなりました。
期間半年、費用20万以上かけて十人ほどしか来ない事もありましたが、何万人来ていただいた展示と達成感は変わりません。
そういう意味では、「展示においての達成感はどこにあるのか」ということを考えるきっかけにもなりました。
早いタイミングでこういった環境を再開することができればと思っています。
来年には愛知のギャラリーMで個展があります。
約2年半ぶりのギャラリー展示です。その打ち合わせ&細部のサイズの確認のため、今月の24日は愛知に行きました。
名古屋ではなく日進市なので高速バスで名古屋駅から4、50分くらいかかります。
WANDERING PARTYもそうですが、最近は舞台芸術の作品を見に行くことが多いです。
愛知での展示の構造についても、舞台芸術関係の方に相談したりしているということもあって、
「舞台芸術作品と自分の作品の違い」をふと考えたりします。
考えたときに、当然第一に挙げられるのは、演者がいないことです。
WANDERING PARTYの演出家の吾郷さんに2007年に元立誠小学校で展示した作品を見に来ていただいたとき、
「演劇と相性の合う作品」とおっしゃってくださいました。
確かにそのときは音響や照明も使用していましたし、演者がいないだけで舞台美術的な仕事にも見えたかも知れません。
(今のところ全く考えていないですが)僕の作品の中で役者が演技をすれば、舞台美術として機能すると思います。
作品に用いる要素次第で分野が変わり、料金体系や、それぞれの作家の活動場所が違うということを、
純粋に不思議に思うことがあります(もちろん必然的な部分も多々あるのですが)。
このように様々な作品を見て、「なぜ自分の作品にこの要素はないのか」ということを考えることは、自分の作品の分析にもなります。
24日は展覧会を見るため東京にもいったのですが、そのときに東京国立近代美術館で
「建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション」を見たときも、すごく近いことを感じました。
建築家のインスタレーションは、多くの現代アートの作家のインスタレーションに見られるものと、「コンセプト」という
言葉の概念自体が微妙にずれているような気がします。
そもそも、自分の作品をインスタレーションとは思っていませんが、その「ずれ」を追っていけば、自分の作品をさらに俯瞰して捉え直すことができるかもしれません。
8月から、京都市右京区西院のダイニング カムオンスタイルというお店で、僕が企画に関わった展覧会もはじまります。
森絵実子、堀端麻美という2人の作家の展示です。
小さなお店で、展示用のスペースがあるわけではないので、小作品が多いですが、
作品についてお酒を飲みながら話すには、とてもいい場所ですし、なにより作品がとても素晴らしいです。
このお店自体が、普段から足田メロウさんの作品などを飾っているのですが、企画で展覧会というのは初めてらしいので、
長い目で考えても「展示に集客効果があるか」「どうやれば採算が取れるか」などを考えなければいけません。
作家にもお店にもメリットがあり、しかも利益も上げられたら理想です。
展示や企画と並行して、今年の3、4月に行った展示についての文章をまとめています。
僕の作品は考えることが主軸にあり、作品の存在を曖昧にしないために、次への方向性は毎回はっきりさせたいと思っています。
文章の編集方法としては、PCでその展示に関して書きとめたことや、考えていることを文字に起こして印刷し、
出力した紙にボールペン、蛍光ペンで編集箇所を書き込んだ後に、それをデータに反映し、
また印刷出力して書き込む、という作業を何十回、多いときは百回以上行います。
下記は推敲中の原稿です。


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