
ワールドカップ
梅雨ですね。1ヶ月に一度のブログ更新というペースですので、毎回書き始めに、どんなテンションで自分が書いていたかな〜、と、少し前回の記事を振り返ったりします。そして結局、あんまりテンションとか文体とか特に気にしていないな...、と気づきます。そんなわけで、今回も「今、気になること」みたいな感じで、ミーハー的にワールドカップについて少し書こうかと思います。
ちなみにこの文を書いている7月4日時点では、ベスト4が出そろい準決勝はどうなるのか?!みたいな状態です。
僕は基本的にスポーツ全般が好きなので、大きな大会はけっこう見たりします。ワールドカップの他には、オリンピックとかWBC(野球の方)とか、WBC(ボクシングの方)も長谷川穂積選手なんかはとても気になります。トップアスリートはアーチストだ、という思いもあります。と言うのは、トップアスリートはアーチストに必要な要素である「才能=生まれ持った資質」「鍛錬=後天的に得られる資質」「発明=先天的、後天的な資質を融合させた新たな資質」を兼ね備えていると思うからです。アーチストという言葉の定義として、狭義と広義でいうならば後者の方になるとは思いますが。
さて、今回のワールドカップですが、個人的にいちばん気になった選手は中村俊輔選手です。本大会で活躍した本田選手や遠藤選手などのスタメンで起用された選手ももちろん注目はしていましたが。
中村俊輔選手は僕と同い年(1978年)ということもありますし、もともと好きな選手のひとりでした。同い年というのはあまり関係ないような気もしますが、同年代の活躍というのはやはり何か特に気になる存在ではあります。だいぶ前の話ですが、中学時代に岩崎恭子さんがバルセロナオリンピックの水泳で金メダルを穫ったのは衝撃的な出来事でした。
話を中村選手に戻すと、彼はアジア予選まで、というか本大会直前まではチームの司令塔として絶対的な存在でした。しかし足の負傷などもあり、大会直前でスタメンから外れ、本大会での出場時間はオランダ戦の26分だけという結果に終わりました。
今大会での中村選手の心情はいかなるものだったのか、というのを考えると、とても僕なんかの想像の及ぶ範囲ではないことは確かです。スポーツ選手である以上試合に出られないというのは、本当に辛かったと思います。けれど、各選手が口をそろえて言う「素晴らしいチームワーク」は中村選手の立ち居振る舞いなくしてはあり得なかったのではないかと思います。彼が辛いと言って腐ってしまっていては、きっとチーム全体に悪影響を及ぼしたはずです。けれどそうではなかった。
プロスポーツ選手としての個人的なプライド、ライバル心、向上心、単純に言うと「活躍したい」という気持ちと、チームスポーツとしてのサッカーにおけるチームワーク、つまるところの「チームの勝利」という目標との間での葛藤に見事打ち勝った彼のメンタリティは本当に尊敬に値します。
勝てば官軍、大会前の予想を大きく上回る日本代表の活躍にメディアでの代表の取り上げ方が180度変わったお祭り騒ぎムードの中、中村選手は何を思うのか、とても気になります。代表引退という報道もありますが、本当なのでしょうかね。まあ、中沢選手も以前そんなこと言いながら、戻ってきてくれましたし。そもそも代表引退って何なんでしょうか。三浦知良選手ならきっと今でも、代表狙ってると明言してくれるような気がします。三浦選手も中村選手も好きな選手なので、今後も活躍を期待しています。
日本代表の予想以上の大活躍、というのはおそらく大半の意見だと思いますが、この活躍と代表チームの成長を見ていて、昔に読んだマンガ「スラムダンク」を思い出しました。勝利という目標のためにチームがだんだん一つになっていく姿に、素直に感動しました。アスリートというアーチストが創りだす「物語」は、時にそこらのフィクションなんかよりよっぽど「いい出来」だったりします。(ちなみにスラムダンクは素晴らしい物語だと思いますが。)
一方で、アーチストの会田誠さんの「カリコリせんとや生まれけむ」の中の「ポエム―積年の恨みを晴らす時が来た。ボールよ、お前を殺す。」を思い出したりもしました...。これは簡単に言うと、球技が苦手な会田さんが、ボールに対する恨みをポエムの形で綴っているものです。さすが会田誠さん!!と言わざるを得ないこのポエムはこのエッセイ集の中でもとくに印象に残っています。ワールドカップの感動を素直にそのまま置いておきたい人にはお勧めしませんが、とても面白いので気になる人は狭義のアーチストの「物語」も読んでみてはいかがでしょうか。
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