アーティストブログリレー

ARTIST BLOG RELAY

6月の撮影

7月ですね。
 
 
毎度、&ARTブログ〆切近辺で進行案件が重なり、ついついこちらには対応できなくなる。事前に準備していればいいのだが、そんな計画的な人間なら美術のお世話なんかにはなっていないのである。
納品関係遅れまくってる関係者各位にはこの場を借りてお詫びしたい。まったく一社会人としてどうかと。

 
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パラモデルの 世界はプラモデル
西宮市大谷記念美術館/兵庫
撮影日:6月24日~7月1日

 
 
目下、開催中/制作中のパラモデルさんの大規模な個展。
同時期に青幻舎さんから出版される初作品集に、今回の美術館での新作インスタレーションカットを冒頭に差し込むと言うことで、ちょうど昨日(7月1日)、作品集用の写真を撮り終え、デザインの豊永さんに納品し、本日入稿予定の関係者過労気味の進行でございましたよ、ってまだ終わってないな。
展示も本も相当のボリュームで、是非、両方ご覧いただきたい。
 
まとまって拝見したのは初めてだったが、どれほど引き出しがあるのか、制作量の多さとその実行能力に脱帽した。
一つ一つは、プラレール/配管/おもちゃ/ただの箱/etcetc......チープな質感のものだが、それぞれの取捨選択、ディープなリンクと得体の知れない完成度を、あるボリュームからモノと空間が持ち始める。
 
 
展示撮影について。
決まったカットになったか、僕には分からない。どうにか一部を撮ったという感じ。
作品集用のカットは昨晩、納品後のページレイアウトを見て、現条件でのベストだと思ったしその感触もあるにはあるが、会期冒頭での撮影では全貌を撮ることができないので、やはり残念さはある。
撮影した5分後にものが増えている/景色が変わっている、というのは会場につめた4日間、何度か味わい、その度に突っ込みたくもなった。冒頭1週間は公開制作中なので、もちろん変わることは確認の上で撮っていたけど、Fixだと思っていた展示室や廊下の片隅、外の庭園、におそらく予定せず反射的に建設されているのだからたまらない。たった一つ空間にアイテムが増えるだけで他の全ての見え方も変わってしまう。
公開制作期間の一応の設定はあったが、本人たちは会期終了まで作り続けるご様子だ。撮影時、ほとんど手つかずの部屋も二つばかりあった。
 
タブローも新作を含め、まとまって展示されている。
パラモデルと言えば空間展示の印象を持っていたが、こちらのずいぶんな量とそれぞれの完成度の高さも大変見応えがあった。ドローイングの量も、空間展示の密度の濃さを裏付けさせる制作量で、こちらも多く展示されている。また、最初にタブローをまとめて撮ったおかげで、その後のインスタレーション撮影の方向付けができた。
タブローやドローイングの多くがそう感じられたが、作品は透視図法、よりは投影図法または図面として描かれ、ありがちな遠近法は採用されず消失点も描かれていない(例外はあるにせよ)。風景、また図面には交差するファジーな遠景は設定されていない。現実には消失点なんか存在しないが、平面の見かけ上で曖昧にできるこの点を回避する姿勢が、たとえばパイプやレールの展示における増殖していくボリューム/方向性を導いているような、そんな感じ。極めて実作業を意識させられるタブローに僕は思えた。
で、展示撮影では巧いことそれを表せるようアングルを探す訳だ。作り込み過ぎなのは承知しているが、いわゆる鑑賞者の一般化された視点が本当に有効か、僕は疑わしく思っている。誰かを代表なんかしたくないし、できる傲慢さも持ち合わせてはいない。
 
出版は少し先なので実際に使用したカットはお見せできないが、没カットや制作風景などで雰囲気を感じていただければ。ご覧になるのは会期後半がベター、だとは思う。僕も終わりを見届けたい。
 
 
 
Art Court Frontier 2010 #8
アートコートギャラリー/大阪
撮影日:6月24日

 
こちらも大変なボリュームの展示だった。
鑑賞者として、また記録撮影で関わってきて、今回が一番見応えのあった展示に思える。
世界各地を放浪しまくっている大西さんと久しぶりに再会でき、写真で見ていたグルーガンの実作も拝見できた。
チープな素材をそのままに、単純なアクションで美しい効果を作り出し、そのチープさがギャップ要素として全体を柔和なバランスでまとめる作品を作る人、という印象だったが、新作の溶けたグルーの禍々しさと、それがビニールの柔らかい稜線として形作る表情のギャップと、素材を行為または別の素材で掛け合わせて異化させ、別の素材「感」を出現させ、つぎはぎ合わせる作品を作る人、という印象に変わった。
7月以降また別の土地に行かれるそうだが、またどこかで撮らせていただきたいと思う。
 
& ARTの木内さんも出品されている。以前インタビューの際お世話になったが、話は真面目だけど、作品(ついでにブログも/本当にいい意味で)アホだと言うことが良く分かった。笑わさせてもらったが、単純に笑いを誘うのではなく、笑う者にも悲哀を逆照射する道化を演じられている。

その他にも中庭を養蜂場にしている埋橋さんの作品/まさかギャラリーの撮影に来て蜂のシャッタースピードを考えさせられるとはな/や、入谷さんの絵画など見応えがある。今月24日まで開催中で、こちらも是非ご覧いただきたい。
 
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あと来月書く予定だがもう一つこれにかぶって進行中の件がある。
誰とは言わないがパラモデルさんも名和晃平さんも京芸出身者のこだわりには本当に学ばさせてもらっている。
30半ばに、ある一線を超えるかどうかでおそらくその後も変わるんだろうが、多分若くからこんな感じなんだろうな。
 
自身の作る、という事も考え時ではある。

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