
方法とアイデアを伝えるということ
7/12のNight Cruising(cafe independants)では、polarM村中さんと宮永亮さんが競演、
7/19のpatchware on demand(メトロ)はPsysEx糸魚さんとOtgraphさんが同じイベントに出演するなど、
7月は&ART掲載のアーティストのイベントが目白押しですね。
(木内貴志さんの参加するアートコートフロンティアもはじまっていますね。)
今月のブログリレーの内容はとても勉強になるものが多いですね。
僕は中学生以来、必要にかられた時しか、勉強というものをしたことがないので、
同年代の作家が未だに日々勉強していることを知ると、自分が生粋の劣等生であるような気がしてします。
宮永さんが展示計画、木内貴志さんが搬入準備のことを書いていましたが、
ほとんどのアーティストは仕事をしながら制作をしていますし、
そのため、特に展示前となると心身ともに酷使している人が多いのではないでしょうか。
僕は(自分の作品の中では比較的小さい)6m×6mの平置きの作品を、近くの公園で
数時間試作設置するだけで、搬入搬出で10時間以上かかるなど、非常に工数のかかる制作方法をしています。
(その際材料を運ぶため10何回、家と公園の間を往復しなければなりません)
また、マスクをしてはいるものの毎回ラッカースプレーを大量に使用するので、
シンナーで体に負担がかかることも多いですし、長期的に見ると健康によくないと思います。
こういったことを考えると、50、60と年齢を重ねていき体力を失っていったときに、
現在の方法で続けていけないような気がしています。
特に最近は「生涯取り組める方法とアイデア」を模索しているので、なおさらそういったことに危機感を感じるのかもしれません。
人に作業を任せることが苦手なので、今まではあまり人に手伝ってもらうということがなく、
外注に出すこともありませんでしたが、体力が必要な大きな作品を生涯制作したいのならば、
「作品制作の方法とアイデアを、的確に人に伝える」ということを、
実践できるようにならないといけないかもしれません。
柔軟で、更新可能な形で方法とアイデアをまとめることは、非常に時間のかかることですし、
時間に追われながらの制作ではできないことだと思います。
しかもスタッフを雇ったり、外注を使うということは、それだけ予算の出る状態に
持っていかなければいけないということですし、
その条件をクリアできる状況に自身の立場を持っていくことも取り組まなければいけない課題です。
もちろんどれだけ努力したとしても、「多くの案件で満足に予算がおりる状況」にはならないことは容易に予想できます。
ただそれでも「方法とアイデアを伝えるということ」に価値があると思うのは、老後の体力の問題だけではなく、
「アイデアスケッチと制作のメソッドさえ残しておけば、死後も新しい作品を制作できるかもしれない」という可能性を意識しているからです。
アイデアスケッチを残していても、制作される可能性は低いのですが、
自分が死んだ後も、なお新しい自分の作品が制作され続けるかもしれないというのは、
その展示がどんな規模であろうと魅力的なことです。
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