アーティストブログリレー

ARTIST BLOG RELAY

最近見た展覧会・イベントについて

5月はずっとアトリエの引っ越しの準備をしていたのですが、
23日に無事完了し、次回の作品の要素が一つ明確に見えてきたので
本格的に次作の制作にかかります。
ちょうど先日前回の展示のカタログのゲラが上がってきて、
色々と思うことはあるのですが、制作して発表しながら考えるしかないという感じです。


ここ数日で東京、名古屋、京都のたくさんの展覧会・イベントに行ったので、
その中からいくつかの感想を書きます。
(東京でのスケジュールが、水野君が以前ブログにアップしていたコースと
ほとんどかぶっていないところがおもしろいなと思います。)


2010年5月27日
オトエホン-17/UrBANGUILD(京都)


足田メロウさん企画のイベント「ふたつのうた」「Planetica」には行ったことがあったのですが「オトエホン」は初。
当日はまず宮嶋哉行さん、黒子沙菜恵さんと、メロウさんのコラボレーション。
メロウさんのパフォーマンススタイルは&ART EVENTの時のような、
絵を描いている手元をビデオカメラで撮影し、プロジェクターでリアルタイムに映し出すというもの。


次のパフォーマンスではメロウさんは木村英一さん、イガキアキコさんと、ステージの壁面に画用紙を貼り付けて
そこに直接大きなモノクロの絵を描いていくライブペインティングで競演。


最後のorologio(太田泉+仙石彬人+六弦琴)のパフォーマンスでは、直接参加はしなかったものの、
2つ目のパフォーマンスで描いた絵の上にそのまま映像を照射していたため
壁画という形で参加(モノクロの絵なので映像が際立っていました)。
全体を通してメロウさんの「形を変えながら全体のバランスを見て関わり方を選んでいくセンス」が光っていました。


2010年5月28日(会期4月23日~5月29日)
小沢さかえ 「亜熱帯劇場 / The Subtropic Theatre」 /MORI YU GALLERY TOKYO (東京、神楽坂)


&ARTにも掲載している小沢さかえさんの東京での個展。
京都のMori Yu Gallery には何度か伺ったことがあり、昨年の小沢さんの個展も見ましたが、東京は初。
特にトラの色彩などはDMを見て思い描いていたイメージをいい意味で裏切られ、
やはり作品は直に見ないといけないということを再確認。
前とはまた違ったアイデアがたくさん用いられており、底なしの創造力を感じました。


2010年5月28日
神村恵、捩子ぴじん、井手実、手塚夏子、梅田哲也「空き地 vol.1」 /小金井アートセンター(仮)(東京、武蔵小金井)


塾や接骨院や居酒屋などが入っているビルの2階にできた小金井アートセンター(仮)のプレオープンイベント。
以前東京にあった普通のアパートの一室に入っていた、ノイズレコードショップの「電子雑音」に入ったときと似た感覚。
ギャラリーに入るよりもしっくりきます。


観客は40~50人くらい。全パフォーマンスよかったけれど特に捩子ぴじんさんと井手実さんのパフォーマンスは
今までに見たことのないようなスタイルで強烈なインパクトがありました。
梅田哲也さんは6月に京都のLABORATORYで展覧会をするので要チェックです。


2010年5月29日
映像学会 第36回 全国大会 シンポジウム/本大学芸術学部 江古田キャンパス(東京、江古田)


&ARTにも掲載されている映像作家の林勇気さんも参加するシンポジウムへ。
パネラーには林さんの他に映像研究家の西嶋憲生氏がいたり、
客席に映画監督の松本俊夫氏がいたりと、林さんが最も若手。


映像の技術的な側面の話も多く、こういったアカデミックな場で林さんの作品と映像制作に対する感覚が
どのように捉えられるのかということに注目していましたが、予想以上に素直に受け入れられていたように思います。

僕自身は日頃、林さんの作品に同時代性を感じてきましたが、他の年代の映像に関わっている方にも
「今の時代を象徴する映像へのアプローチ」という受け入れられ方をしていたのではないでしょうか。
林さんの感覚が歴史的な文脈とつながっていることを確認できたことが僕にとっても収穫でした。


2010年5月29日(会期4月16日~5月29日)
八木良太個展 「事象そのものへ」/SNAC (東京、清澄白河)


シンポジウムの後林さんと一緒に無人島プロダクション移転後初のこけらおとし展である「八木良太展」へ。
TVなどのリモコンを使用した作品など、シニカルながらどこか温かみを感じさせるメディアアート。
無人島プロダクションのスタッフの方の説明も丁寧でまた東京に来るときはぜひ来たいと思いました。
京都への帰路は林さんと新幹線で、駅弁と500mlのプレミアムモルツを買って、小飲み会をしながら、
真面目な話をしつつ帰りました。


2010年5月30日
勝盛英梨香・貴志真生也・森 伊織3人展「鼻向け」/AAS(京都)


AAS活動休止前の最後の展示。AASで行われていた展示は少なくとも
今までに僕が拝見したものはすべてすばらしい展示でした。なので本当に惜しい。
今後もAntenna(さんの活動に注目していきたいと思っています。
ご本人はどう感じているかはわかりませんが、GURAの貴志真生也さんの
窓に設置してあった僕が見た貴志さんの展示の中では今までで一番良かったです。

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