
京都にて
さてさて、4月22日~25日に京都芸術センターで行われた
『誰も、何も、どんなに巧みな物語も』(写真)も無事終了し、
今年度事業への取り組みが本格的に始まった地点です。



(以上、撮影:清水俊洋)
と言うのも、上記『誰も、何も・・・』は地点にとっては初めて、
フルメンバーで戦うのではない作品だったんですね。
ダンサーひとりと俳優ひとり、というシンプルな構造が強みにも、
弱みにもなった作品でした。
来年9月には東京ほかで巡演の予定もあるので、それまでに
更に改訂することになると思います。
演劇作品をつくる場合、少なくとも1年ぐらいの準備期間が必要になります。
稽古初日から本番までが2~3ヶ月としても、その前に企画を
あたためたり、もろもろの調整をしたり、それから(これが最重要
なのかもしれませんが)予算を確保したり、という準備をします。
今回の『誰も、何も・・・』も企画の最初のアイディアが出たのは
2009年の春先だったのではないかと思います。
それが2011年の9月までプロジェクトとして持続して行くのですから、
これは本当にもう持久戦。
我ながら、「大変だなあ」と思うときがあります。
一方、今週から本格的な稽古が始まる『ワーニャ伯父さん』は、
2007年2月に初演してから実に3年以上も上演し続けている作品。
いかに新鮮さと興味を作り手自身が失わずにいられるか。
これまた大変なことです。
ところで、演劇作品は長い目で見ると、本当にわずかの
人にしか見てもらえないものです。
例えば、1,000席の劇場を毎晩いっぱいにしたとしても、
1年間でその作品を見ることができるのは約36万人。
先日まで京都国立博物館行われていた長谷川等伯展は
1日で1万人が来場するのだから、「一度に何人の人に見て
もらえるか」という点においても、「未来の人に見てもらえるか」
という点においても、その差は歴然です。
長い時間をかけてつくって、わずかな人がそれを受け取る。
だからこそ、作品と客席の間に火花が散るような、
そんな鮮烈な作品をつくりたいと思います。
今年度、地点は新作を2作つくる多忙な年ですが、
改めて、その思いを強くしています。
たくさんの人が見に来てくれるといいなあ。
(文責:制作・田嶋)
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