アーティストブログリレー

ARTIST BLOG RELAY

いよいよ寒くなって来た京都。時々外より寒いGURA。まあ、なんとかやっております。皆様いかがお過ごしでしょうか。
先週は私用で東京へ言って参りました。


帰りしなに川崎市によってdotsさんの公演「カカメ」も見ることができました。栗東公演も見させて頂いたのだけど、その時は前列の低めのところから見ました。今回は中段真ん中、見る場所によって全然印象が変わるのが不思議でした。


一回目の時は演劇と言うもの自体を久しぶりに見た上、コンテンポラリーな物はほとんど見た経験が無かったため、そして視野的にも全体を見渡すと言うよりは個々の要素に目移りがしてしまっていたのかも。


今回はようやくこのプログラムの全体を、じっくり体験出来た気がしています。dotsの皆さんお疲れさまでした。そして良いものを見せて頂いて、有り難うございました。


東京へは展示の打ち合わせに行きました。詳細はまだ公表出来ないのだけど、年度が替われば広報されると思いますので、何となく気にかけておいて頂ければ嬉しいです。


ついでに深夜の都心環状線も流しで撮影してきました。これからMacに取り込んでみて、どう作品化すべきか考えます。深夜過ぎてビルの窓に明かりがともってなかったから、あんまり都心っぽくないイメージになってしまったのは失敗。また東京行くか、もしくは大阪の阪神高速の環状線を撮影するつもり。


さて、昨今の美術業界、東京と言う物を意識する出来事が多かったですね。多かったかな?そんな気がするのですが。
多かったですね、とか呑気な事を言っていられる京都の立ち位置というのも日本の中では希有な物だと、意識する事にも繋がりますが。


東京と京都を対立項として比較すると言う事自体がもはやナンセンスではないかとも思いますが、思うた事をば。


まず、東京の車道を走っていて思ったのですが、こちらとは街の発展の仕方からして全く違うと言う事です。戦争で焼け野原になってからの発展の結果なのか、それとも江戸時代からの名残なのかは分かりませんが、二車線三車線の道ですら一方通行の道路が多々有り、しかもうねうねと曲がりまくる。坂も多く、ビルが乱立して位置把握が難しい(もちろん不慣れな事もありますが)。誰かがイニシアチブを取ったという気配が全く感じられません。
京都は条坊制で作られている街ですから、市内で迷っても方角さえ分かっていれば大体は目的地にたどり着けますよね。


生まれ育った街のプランが、碁盤の目なのかそれとも生き物みたいに有機的なのか、それによってそこに住む人々の生き方、考え方に、神経回路の繋がり方自体に大きな影響が有るだろうと、強く感じました。


別に難しい話ではなくて、碁盤の目の街に住む人間は目的地に着く為の雑多な情報収集に時間を割かれないから、その時間を思索の為に当てる事も出来るでしょう。一方有機的に発展した都市では、その情報収集にきちんと手間を取らないと、たどり着けないかもしれない。ちゃきちゃき動いて、物事をこなさなければならない。ハングリーな力は多いに着くでしょう。


京都では、なにかにつけて決断を迫られると言う事が少ない気がします。まあぼちぼち。東京は決断の連続。
こっちではあるコンセプトを深める活動向き。向こうではコンセプトの提示、吟味、再提示。

ではこっちの文化が夢見がちかと言えば、そんな事は有りませんよね。センセーショナルなものを求めるではなく、またその新奇さを自体をエネルギーとしてエンジンを回すでもありません。こちらの価値判断の基準は、一言で言えば「それ、使えんの?」と言う事だと思います。そしてこの街の一般の人々によって、合格点をもらった物だけが重厚な文化の層に組み込まれてゆく。
あるものが一番上の層に降り積もったとしても、吹かれて飛んでしまえばそれでおしまいです。風に耐え抜いて、つまり現実感覚と言うふるいにかけられたうえで、まだ一つの層の形を保っていて初めて、そしてその上を新たな別の層が皮膜の様に保護するというプロセスを経て、この街の重層的な文化の一部になれる。
そう言う事が延々と繰り返されて来た場であればこそ、実は現実感覚というのは大きなキーワードで有ると思うのです。そして僕はそう言う感覚をある種の敬意をもって見ています。


都市と言うものを国と言うものの器官として見たときに、東京は心臓、京都は肝臓みたいなものかな。アートの世界では特にそうですね、もっと良いたとえもあるかもしれませんが。

でも良い肝臓にする為にはもうちょっと頑張りが必要な気もします。
でもその「頑張り方」というのは独自の形でなければいけませんね。


寒い...。急に寒くなりましたね。
オ〜タムッ(お〜寒っ)つって...。秋だけに。


秋のオータムと、この季節ついつい言ってしまう「お〜寒っ」を勇敢にかけてみた、
この季節まで温存していた僕の自慢の季節シリーズです、ありがとうございます(すいませんでした)。


先日は京都の鞍馬口にある、social kitchenというところで、
&ARTでも紹介されている、原摩利彦さんとツーマンライブをやらせていただきました。


social kitchenさんは「21世紀の公民館」という事で、非常に興味深い活動をされています。
これからもライブや(次回はテニスコーツ!)ワークショップなど様々なイベントを予定されている様なので、
興味のある方は是非一度遊びに行かれてはと思います。1Fではカフェをされています。


会場はとても静かな環境で、久しぶりに椅子に座って演奏をしました。


いつもは弾こう弾こうとしてしまうのですが、
今回は音が静寂に溶けて行く様を何度も感じる事できたので、「弾かない」という選択肢も自然に選びとる事ができました。
とても気持ちよく演奏させていただきました。


IMG_1036.jpgリハ中の図。(ビフォー)


IMG_1045.jpg演奏中の巻。(アフター)


原さんの4.0chのライブも本当に素晴らしかった。
「静寂の中の強さ」をテーマにされているだけあって、静寂の中に立ち上がっては消えて行く音像がとても美しく、
聴き終わった後には一つの短編映画をみた様な、そんな感覚になりました。


当日原さんとはコラボレーションもさせていただき、
演奏中、ほんとに音で会話できた様な瞬間がいくつもあり、とても得難い時間を過ごさせていただきました。
この場を借りて雨の中ご来場して下さった皆様、social kitchenの皆様、PAをしてくれた山崎伸吾くん、
そして原摩利彦さんに感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました!


あ、山崎伸吾くんといえばGTSVLというバンドされていて、
このブログを書く前にGTSVL主催の「POST」というイベントに遊びにCafe Indepandantsに行ってきました。
いや〜GTSVLカッコ良かった。
そして出演されていたAkira-Sunriseさんも、昔から凄かったけど、今回も何かもうほんとに凄かった。


最近色々なライブや個展などを拝見する機会が多いのですが、
京都だけみてみても、おもしろい事やってる人や、凄い人って本当にたくさんおられますね。
とても刺激をいただいています。


最後にどうでも良い話なんですが、
先日オーストリアの女の子と仲良くなりました。
気持ちよく酔っていたところその女の子に、「タコオヤジ〜」と言われました。


無性にタコが食べたくなりました。

初のブログリレーになります。
京都で舞台作品の演出を中心に活動しております、
村川拓也と申します。今後ともよろしくお願いいたします。

今回は一回目ということで4コマ写真というものを載せさせていただきます。
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ありがとうございます。


10月19、20日にCTT大阪という演劇の企画で作品を発表いたしました。
村川拓也+工藤修三『フジノハナ』という小品です。10/19.20
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11月の後半に再び発表予定ですので、詳細が決まり次第、お知らせさせて下さい。
あと、「京都国際舞台芸術祭2010」という演劇祭が今週から開催するのですが、そこで発表される高山明さん(portB/演出家)の『個室都市 京都』という作品に現在関わっておりまして、もしよろしければそちらの方もチェックしてみて下さい。→http://kyoto-ex.jp/program/program-official/172/

それでは、失礼いたします。

村川拓也

秋フカキーですね。
隣はナルする人ぞ?
隣はアートとかしちゃったりなんかしちゃってる人たちです。


芸術の秋に飽きてませんか?
どうも木内です。


さて、そんな秋はほんと動悸・息切れ・めまい、です。
いや、自身は年内の発表予定の為の制作を終了し、落ち着いたはずなんですけど・・・。


御陰様で今年は発表を沢山したので、友人知人知り合いにしがらみが増えてきまして、そうなるとポストには郵便黒猫佐川さん。
パソコンには「あきです。なんか寂しいからあっためて欲しいな♡」
といったような人生の落とし穴的スパムメールに交じって、
「このメールは名刺交換させて頂いた方等にBCCで一斉送信させていただいております。無作法をお許し下さい。」
的な書き出しの案内が各方面から。そこにはそのメール送り主の秋の発表予定がギッシリ。


で、それらを全部見ようとすると、あまりの情報量の多さに混乱し、パニックをおこし、結果、一生懸命展覧会を見ようとするも、「あ、終ってた・・・」と見逃すことも多数となっております。


特に、当方の展覧会にわざわざ足を運んでいただいたにも関わらず、こちらが行けない結果となった展覧会を開催されてる作家さんに対しては、「あいつ、こっちがわざわざ行ってやったのに、こっちには来やがらない!マジうぜーよ!」
とか気を悪くされてるのではないか?と内心ヒヤヒヤしております。


そしてそれがさらにプレッシャーとなり、
「見逃し展覧会はないが〜、泣ぐ子はいねえが〜?!」
と、NAMAHAGEのように寝言で唸る日々となってます。


今年の夏に京都の「美術館えき」で開催されてた、「片岡鶴太郎展」も、そんな見逃してしまった展覧会のひとつです。


筆者の記憶が確かならば、同所では2回目の鶴ちゃん(←馴れ馴れしいわ!)の個展。
って、別に知り合いでもなんでもないのですが。
「お笑いとアート、どっちも好きやねん!OSAKA!」(?)な者としては、本来なら花束持って鑑賞しに伺うべきなのですが(大嘘)残念ながら「舟越桂とヤンファーブル二人展」と同様、見逃してしまいました。


まあ、&ART読者のほとんどの方々はあまり興味ないと思われますが、実は僕もそんなに興味あるわけではありません。
(どないやねん!?)
ただ、そんなに興味ないといいながら、何年か前に一度観に行ったことがあるのです。


つい、職業病ですかね?
「アート」とつくとつい気になって、&アートもラテアートもフミヤートもアート引越しセンターすらも気になってしまうのです。(これは冗談だ!)


自身が美術の展覧会に行く時は、「好きだから観に行くもの」と「好きとか関係なく、とりあえずチェックしておきたいもの」の二つがありまして、鶴太郎展は完全に後者のそれです。


いや、「芸能人がやる美術」の展覧会というのは、所詮、アレでしょ?有名だからでしょ?みたいに思われますが、そこには、意外とプロの・・・というかまあ自称プロの美術作家にはない「汁」が出まくりで、業界のトレンドとか、美術史やその他の科学哲学物理学心理学等々思想の影響とかも関係なく、恥ずかしいくらいに「おらがアート」が溢れ出してきてたりします。


以前、チャリティーの「芸能人アート展」のようなものを観に行った時も、最初は面白半分、ほとんどネタとして観に行ったのですが、そこにはそういうような剥き出しの「アート魂」があって、嘲笑しつつも気がつけばガツン!とやられてた感がありました。


例えば、既に「画家もやってます」的なタレントさんの妙に上手いけどなんか誇張して汁出てる感じのもの。(「八●亜紀の妖艶鎖骨誇張の自画像」とか。)またシルベス●ースタローンはライブペインティングみたいな激しい描き殴りのマッチョ抽象画で、タイトルが「I DO IT!」というキャラを裏切らないもの。さらに●リゲラーの絵画や超能力者秋山さんのペン画などは、共通してサイケな色使いのものだったりするのも興味深く、安●祐実にいたっては何故か厚塗りでサックスを描いており、決して上手くもないし、そもそも何故サックスなんだ?と言う代物。(なので、ついポストカードを買ってしまった)
とどめは落合監督夫人の信子さんによる、厚塗り油彩「ホームランを打つふくし君」の図!
この、わかりやすくも超ストレートのド直球に、もはや、
「わかった!わかったからもう許して〜〜!」と心の中で叫ぶしかありませんでした。


・・・と、このように、芸能人の方々は常日頃から生き馬の目を抜く激しい世界で自己主張とサバイバルを余儀なくされてる為か、芸能活動自体がその人の表現であるのに、さらに「芸術」しようとするというのは、余技とはいえ、ものすごい「汁」が出ちゃってるのですな。
ドバ〜ッ!とね。


なので、同じく芸能人で同展覧会に出してた浅●忠信などは、ええ感じの渋い抽象ドローイングみたいなのを出しておられたのですが、そこには「僕、アート知ってるよ〜」的な雰囲気が少し漂っていて、逆に恥ずかしい感じがしました。


そんなことを思いながら鑑賞してるうち、気付けば自身の作品を顧みて、「表現とは何ぞや?」的な感じになってしまってて、
「冷やかし半分で観に行った映画『北京原人』とかで結果最後泣いちゃってしまってる」みたいなことになっていたのです。


そうなってくると、「芸能人芸術家」の代表格である鶴ちゃんにも、がぜん上記の様な「汁」を期待して前回は観に行ったのですが・・・。


残念ながら、鶴ちゃんはまあまあそつなく上手で、「ひょうきん族」「夕焼けニャンニャン」「プッツン5」等を経て出来た独特な「汁」は作品からは感じられず、感じるのは最近の俳優として成功した彼のそればかりでした。


それから何年か経っての今年の展覧会ですから、ちょっと気になったのですが、結局、愛知トリエンナーレや瀬戸内国際なんちゃら同様、残念ながら見逃してしまったという次第であります。


でも、まあいいか。
別に好きでも嫌いでもない作家さんですからね。
(棟方志功のモノマネをするときの鶴ちゃんは凄く好きですが。)
ただ、「芸能人アート」とそれを取り巻く状況とかには、ちょっと興味ありますけど。


そういえば生前のウチの母親も旅行の際に「鶴太郎美術館」行ったみたいで、「結構よかったわ〜」と言ってお土産に色紙かなんか買ってきてました。
まあ、「あんたの作品とかサッパリわからんわ〜」と僕に言ってた母でしたからな。
そしてそんな母に育てられた私ですからな。


ま、それはそれで。
鶴ちゃんは鶴ちゃんのままで。


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「熱々かんとだきを喰らう自画像」2010 和紙に水彩、墨汁(100円ショップ)


↑とかを鶴ちゃん自身が水墨で描いたりしてたら、多分大好きになると思います。
というわけで今回ブログ、ネタに出した芸能人、芸術家の方々、すいませんでした〜。
(M−1優勝したときのますだおかだ風に)


今月の引用句:
「しがらみを早くこえこえすすむ也世のさまたげもこえてゆかまし」(正岡子規)

現在Antennaでは9月より開催されておりますBIWAKOビエンナーレ2010に参加しています。思いがけない展開で急に大掛かりな映像のインスタレーションを作ることになり、久しぶりに映像を使った作品を制作しました。今回は手持ちのデジカメで撮影した映像に特に特殊な加工を用いずほぼ撮影したままの素材を構成してプロジェクションしています。今までのようなワザとらしいテクニックを用いず、いかにして普通の景色にズレを作り出し、イリュージョンを導きだすか、だんだんとサジ加減が見えてきました。


"ウツ世ウツシ" sound:AWAYA


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非常に大きな会場全体を使用した映像インスタレーションです。近江八幡の水郷にてフィールドレコーディングされた音と映像がジャッピーの形状をしたミラーに幾重にも投影され反射し光の断片となって明滅を繰り返します。


youtubeでも御覧いただけます。



田中英行、市村恵介の個人による作品も展示してます。
BIWAKOビエンナーレは11月7日まで開催中です。
この機会にぜひご高覧いただければと思います。


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BIWAKOビエンナーレ2010
会 期:2010年9月18日(土)-11月7日(日) *火曜休み 開場10:00-17:00
場 所:滋賀県近江八幡市旧市街
主 催:NPO法人 エナジーフィールド
WEBサイト:http://www.energyfield.org/project/index.php
***

こんにちわ。おでんのおいしい季節になりましたね。はい。


僕はいまライブハウスでブッキングの仕事をしておりまして、自身が組んだイベントのチラシを時々気が向いたら作っています。で、そのチラシで僕の絵を使わせてもらっているのですが、おかげで無精な僕でもコンスタントに絵を描く機会をつくれてありがたいです。って事で、画像はいままでに作ったチラシや、これから使われる予定の絵達です。


あと、今月(10月)22日〜24日に開催される「ボロフェスタ」のKBSホールのどこかのステージバックに僕の絵があるらしいです。ボロフェスタに遊びに行く方はチェックしてください。僕は仕事でみに行けませんので。。


それと、28日(木)にUrBANGUILDにて、イベント「オトエホン-20」を開催します。出演は、miki + 足田メロウ/もぐらが一周するまで + 谷内一光/ryotaro + 袋坂ヤスオ、です。僕がご一緒するmikiさんは「トウヤマタケオトリオ」や「シグネイチャー本田とやまのめぐみ」などで活動されてる方で、今回はピアノの弾き語りで参加してもらいます。他のメンツも今回は「濃い」のが集まりました。興味ありましたらあそびにきてください。


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バングラデシュのダッカへ行ってきた。 
 
 
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名和晃平制作チームご一行様に同行。
14th ASIAN ART BIENNALE BANGLADESH 2010での現地制作の記録、作品展示記録の撮影仕事。
名和さんはグランプリを受賞。関係者の皆様お疲れ様でした。
いや、本当に。
 
流れを説明したい。
開催中のSCAI THE BATHHOUSE個展、釜山ビエンナーレ(3ヶ月は軽く休みなしの制作)→搬入→個展オープニング直後にダッカへ、現地で滞在制作、と。
ダッカでは現地スタッフとのやり取り、輸送トラブル、未整備の各インフラや、高温多湿、騒音、臭気、スモッグ、スパイス辛い食事、少し消化器官に危ない水、などの、物心にシビアな環境の中での過酷な制作(サウナの中でサウナスーツ着込むみたいな防護服とマスクを来て動くんだが、見た事の無い量の汗というか塩水が流れ出る感じなんだよ)、と。
この進行で、このほとんど隙間の無いスケジュールの中で(記載してない、また把握してない進行中プロジェクトはまだあるけども)、作品の規模、質、内容、モチベーション、各展示全てに於いて妥協が無いというのは、ひいき目なしに見て超人的な仕事量だと思う。もちろん制作チームとウルトラの学生達また関係各位がいるからこそ、これらが現実化がするのだが、こういった状況にも対応出来る様、何年もかけて地盤を作ったのも本人である。いつも思うが名和組は本当に本当に仕事が早い。
 
もう一つバングラデシュでは、上記の制作と平行して、現地の大学、アーティストのリサーチ、インタビュー、交換レジデンスのリサーチとその現実化への交渉、と、作品以外の動きにもどん欲で、また実際に成果を求め動いていた。
これは今後別の形で具体化されていくと思うのだが、どこからこの旺盛なモチベーションが来るのか、と思う。よくも制作と併せて。
 
今、このブログを書き始め、なるべく客観的に振り返ってみて、起った事を書き連ねてみると、異常な仕事量と動き方であるのが見えてくる。作品は勿論、その向こう先の高い理想を見て、実際に行動している数少ない人物であることを再確認し、なんと言うか、ここ何ヶ月かの、ひとまずダッカで帰結した事は誰かには伝えておきたいと思ったんだよ。
こんな風に書くとは思っていなかった。もう少し現地の事やらダラダラ、と思っていたが、帰国後一段落したら、現地では見えなかった事も見えてくるもんだ。なるべく持ち上げるような伝え方はしたくないがどうだろうか。冷静に記録してはいきたいのだが。
 
 
今回、映像も撮影してみたが本当に難しい。制作チームの小笠原君と二人体制で押さえに押さえたが、監督的な脳みそがあまり無いので、何よりバングラデシュは風景でも人でも何でも絵になるので撮りまくってしまい、結果容量オーバー、大変困ってしまった。また、スチルとの切り替えに気分的な慣れが必要に感じ、特に映像撮影においての基準の不確かさがスチル撮影の合点にまで影響したようだよ。(操作系が普段使っているNikonと逆ってのも一々なストレス。)
しかし、評判以上の一眼レフ映像の画質。web程度なら後でコマ切り抜いたら全然使える。上の画像も何枚かは映像の一コマを切り抜いている。
 
日本に帰って来て大量のスチルと映像の編集が待っている。
一応、お目にかける機会もありそうなのでその際はまた案内を。
(そしてどうぞよろしくMさん。。。)
 
 
ありきたりで申し訳ないが、日本には、
散乱するゴミも、けたたましい騒音も、無茶苦茶な交通ルールと過剰なクラクションも、目が痛い大気も、下す水も、大量のスパイスも、ところかまわず寝ている人も、無い。
下痢、胃痛、頭痛を頂戴し、ホテルのベッドでうめきながら帰りたいと心から願った国は本当に良い国だ。みんなの税金と良識のおかげで、どうもありがとう。
日本があまりに静かなので、しばらく耳鳴りがやまず涙した。
バングラデシュは過剰で適当で、なにより面白い国ではある。ただこの感想は文化と育ちの違いから来る単なる物珍しさでしかないし、なんだか正直な気分すら傲慢に思えるので割愛したい。お互い変なんだしよ。一週間程度では上澄みしか分からない、強烈ではあったけど。とにかく、しばらくスパイスはいらない。
機会と暇があればどこかで雑感程度なら。
 

 
それで以下にささやかながら、展示案内。
 
 
10月19日より京都のギャラリー揺で中村裕太君と展覧会を開催します。
僕は、収集した住居用の型板ガラスに写真をマウントした作品を、
中村君は街や郊外で採集したタイル片を石膏で住居の間取りの様に再構成した立体作品、などを展示しています。
お時間ございましたら是非是非、ご高覧下さい。
31日まで、月曜休み。
 
それでは。あれ9月書いてないや。


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