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しあわせなカオス

冬の遊びの醍醐味はポジティブに閉じることにあり。(注:私の場合)
部屋の中で繰り広げられるは凝縮された甘美な怠惰。外の寒さを頭の片隅には意識しながらもストンと忘れ、
暖かい部屋で本を読むなど、映画を見るなど、ネコをなでるなど、あー幸せ。そこはぜひスープを煮込みながらなどが良い。


このあいだのワークショップであまった紙が袋いっぱいあったのでそれを部屋中にばらまいて切り貼りして遊ぶ。
模様に模様にまた模様、紙のさわさわした感じに、ごっちゃりとしたしかし目には美しいもの。それはそれは幸せなカオス。
もちろん部屋はあたたかくして、わたしは紙を切り、貼り、うずたかく積まれた紙の模様の重なりにたまにうっとり手を止めてはまた頭からっぽにしてただ手を動かす動かす。冬の遊びはそうやって続く。
混沌とわたしが呼ぶ紙の山の中からひらりと秩序あるカタチが出来上がっていき、物語が動き始める。
冬の夜は暗くて長く、たぶんきっと終わらない。


<いろいろな柄の包装紙をつかって、黒い背景に絵を描こう>
というようなことをワークショップで子供たちとやったんだけど、子供に限らず他人の頭ん中ってほんとおもしろい。
いや、正確に言うか。想像すること発想すること見方に手順、あたりまえだが全くもって予測不可能みんなちがってみんないい。
そのあたりが均一化することを良しとしてしまえば、とたんにいろんなものが貧しくなっていくんかもしれんなとぼんやり思う。


「お嬢さん、まったく同じものなんて、世の中にありゃしないんですよ。あったとしたらなんてつまらぬ世の中だ。」
と、ネコがすれ違いざまにつぶやくを聞く。そいつは長いしっぽをピンと立て凛とした姿勢で歩き去る。


そうですね、カオスですものね(って、何が?)。自分の頭ん中だって、まったくわかったもんじゃない。


冬が長い国に住んでいたときに覚えたのは、冬を夜を寒さをどのように楽しむかってことだった。
そして、どううまく閉じるかってことも。そのうえでどう人と付き合うかを含めてね。最近はそれがうまく出来ないな。


それにしても、夜が一番長い季節に、このきらめき。
クリスマスが12月にあるなんて、ほんとなんてよくできた話。



muster.jpg


Zauberer im Dezember.jpg


tanz mit baer.jpg


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