
「あたしちゃん、行く先を言って―太田省吾
全テクストより―」 2009 撮影:清水俊洋
M : 例えば戯曲だけをコラージュしていくと、俳優の仕事が、「役を演じる」ということになるんですよね。だけど『あたしちゃん、行く先を言って』で俳優が語っているのは、演劇論であったり、作家のエッセイであったりするんです。僕は「演劇が本当にフィクションなのか」というよりも、「俳優がノンフィクション的に舞台にいるんじゃないか」ということを考えているんです。その時、俳優の仕事は「役」という枠だけではないですよね。僕はそういうことを扱いたいと思っています。